大型木造建築物部門  優良賞

名 称 三股町総合福祉センター 元気の杜
所在地 北諸県郡三股町大字樺山字五本松
用途 集会場および福祉施設
階数 1階建
延床面積 1696u
設計 株式会社 内藤建築事務所 西日本支社
建築主 三股町

総評
 多機能な総合福祉センターを、木造にRC造を巧みに組みあわせてまとめ上げた建築となっている。また、RC造の周囲に廊下を巡らし、その周りに木造の各居室を配置して、多様な空間を単純な動線でまとめている。中庭により通風や採光が確保され、かつ、緑の空間としても気持ちの良いものとなっている。
 全体としては、県産スギ材の大断面集成材で架構され、切妻屋根※1が被せられた木造和風建築という印象を与える。また、建築本体の周囲に巡らされた下屋※2は、日差しの調整ばかりでなく、軒高を抑えることにより適度なスケールの建築として印象づける効果をもたらしている。さらに、木造部分により隠された中央のRC造部分の上部に屋外設備機器を設置することで、外見的には完全な木造建築として成立させている。
 内部においては、基本的には真壁造り※3として木部を見せたり、腰壁にスギの準不燃材※4を用いたり、金物が見えないように埋め木をするなど、木造建築としての印象を高めるための様々な工夫が見られる。

※1 切妻屋根(きりづまやね)・・・棟の両側に流れる2つの斜面からなる山形の屋根。
※2 下屋(げや)・・・母屋(おもや)から差し出して作られた屋根。また、その下の空間。
※3 真壁造り(しんかべづくり)・・・構造材である柱を表面に露出させた壁の造り。和風建築に使われている伝統的な壁の工法の一つ。
※4 準不燃材(じゅんふねんざい)・・・不燃材料に準ずる防火性能を有するものとして国土交通大臣が指定するもの。スギに薬剤を注入することで準不燃材とすることが出来る。






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